Kashmir Sapphire

カシミールサファイア

古代ギリシア⁄古代ローマ時代、王・王妃・支配者は、妬みや危害から身を守る為にブルーサファイアを身に着け、中世に於いては、聖職者が天国の象徴としてブルーサファイア を身に着けていました。そして何世紀もの間ブルーサファイアは、愛・調和・真実・誠意の象徴として人々を魅了してきています。

ブルーサファイアの産地は、スリランカ、タンザニア、マダガスカル、カシミール、ミャンマー(ビルマ)、ベトナム、カンボジア、タイ、オーストラリア、モンタナ(USA)。その中でもカシミールサファイアは、その類稀な美しさとその希少性から市場において最も高いプレミアムを受け、最も高価なブルーサファイアとして知られています。

カシミールサファイア

1881年、ヒマラヤのザンスカール(Zanskar)地域の山で地滑りが起き、その時初めて標高4,500mのカシミール地方でブルーサファイアが発見されました。

最初は地元で、物々交換の手段として同じ重さのカシミールサファイアが塩と取引され、その後クル(Kullu/Kulu)地方へとカシミールサファイアのその取引手段が広がりました

1882年になり、シムラ(Shimla)地方へカシミールサファイアが持込まれるようになると、宝石商がカシミールサファイアの美しさに魅了され買占め始めました。その噂を聞きつけたカシミール王国のマハラジャが、その価値に気づき始めカシミールサファイアの鉱山の周りに軍隊を派遣し、カシミールサファイアの採掘や取引を厳重に取締り始めました。

カシミールサファイア
地図上で、Zanskar, Kulu, Shimlaの位置をご確認頂けます。

とても高い標高と厳しい気候環境の為、僅かの原石しか形成されておらず、その殆どが1881年から1887年の間にしか取れておりません(その採掘場所は、Old Mineと呼ばれています)。その後の産出量(1887年以降の採掘場所は、New Mineと呼ばれる)は、極々僅かであり、カシミールサファイアの実際の流通量は少なく、正確に把握することはとても難しいとされています。市場に出回っているモノに関しては、1881-1887年の短い期間に産出されたモノと言われています。

地球上に存在する元素は多い順に、酸素・ケイ素・アルミニウムです。コランダムは、アルミニウムと酸素だけででき、ケイ素がない環境で形成されます。この状態に於いて、コランダムは無色ですが、無色のコランダムは比較的稀です。多くのコランダムが、色の原因となるものを含んでおり、鉄とチタンが含まれると、ブルーサファイアになります。百分の数パーセントの鉄とチタンの含有量だけでも色が変わり、鉄の含有量が多くなればなるほど、黒っぽい青色になります。

ブルーサファイアは、玄武岩と非玄武岩から生み出されますが、カシミールサファイアは、非玄武岩からであり、ペグマタイトが石灰石に含まれている場所に形成されます。

また、カシミールサファイ特有のベルベット色(Peacock's neck[クジャクの首], Cornflower Blue[ヤグルマギク])は、多くのRutile Silkと言われる小さいインクルージョンが生み出しています。

Peackcock's neck, カシミールサファイア Cornflower Blue, カシミールサファイア
 左:Peacock's neck      右:Cornflower

カシミールサファイアと言えども、そのGradeは様々ですので、価格帯も様々となります。

カシミールサファイア カシミールサファイア カシミールサファイア
全てJewel Fujimakiが取り扱いました,Natural, No heat, カシミール産ブルーサファイアです。

とても重要になる鑑別書ですが、日本でよく知られているGIAはダイヤモンドに関しての鑑定は世界トップの信頼を得ていますが、色石に関しては別でございます。Christie’sやSotheby’sもダイヤモンドに関してはGIAを絶対的に要求しますが、色石に関しては Gübelin Gem LabやSSEFなどを要求致します。また、GRS(Gem Research Swiss Lab)も権威があり、AGLも稀に上記のオークションハウスでは目にいたします。多くの場合、この4つどれかの鑑別書が付きます。石の重さが大きくなりますと、鑑別書を2つ以上お付けいたし、特にOrigin Report(産出地)の確固たる証明をいたすことが通例となっております。

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Jewel Fujimakiは、世界中からカシミールサファイアをお探しし、お客様の元へお届けいたします。すべて No heat/Natural で Origin Report(産出地)も記された鑑別書と共にお渡しいたします。鑑別書に関しては、上に述べました様に、基本的にはGübelin, SSEF, GRSのいずれか、またはその幾つかをお付けし、ご要望の鑑別機関がございましたらそちらをお付けさせて頂きます。

カシミールサファイアは、年々その価格が上昇しているのが現実です。その為、今年の価格が次年度も同じという確証はございません。

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全てJewel Fujimakiが取り扱いました,Natural, No heat, カシミール産ブルーサファイアです。

色石の場合、Clarity特徴は処理の有無や産地証明の際とても重要になります。それぞれの産地に特有のClarity特徴があります。それを発見し、産地証明の父と言われているのが、Gübelin Gem Labの創始者である、E.J.Gübelinです。下記の画像は、カシミールサファイアのClarity特徴の1つである、twinned oblong ziron crystals:横長に対になったジルコンの結晶 です。

この他にもカシミールサファイアのClarity特徴がございますが、ご興味があられる方はご連絡ください。

現在産地証明をする際、Clarity特徴だけでなく、特殊な機械を使って、石内部の構成物を詳しく調べ、産地特定の最終判断がなされます。

カシミールサファイアClarity
モゴック産ルビーのClarity特徴の1つ: Twinned oblong zircon crystals

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