4Csはダイヤモンドの価格に絶対的な影響を与えますので、ご購入前に十分ご理解いただくことが必要です。ダイヤモンドの4Csがどのクラスに鑑定されたかを知ることで、お客様ご自身でダイヤモンドのクラスと価格を容易に比較することができ、より良いダイヤモンドをお買い求め頂くことができます。
ダイヤモンドは世界的に希少な鉱物で価値があるため、品質を公平に評価する国際的な仕組みが欠かせませんでした。1940年代から1950年代にかけて米国宝石学会(GIA)が考案したのが、「4Cs」と呼ばれる品質評価のための4つのC「キャラット(Carat Weight)、カラー(Color)、クラリティー(Clarity)、カット(Cut)」です。それ以降、世界中のダイヤモンドの専門家が裸石 の価値を判断する際に、この4要素を用いるようになりました。現在ではGIAはもちろん、他の多くの鑑定機関がこの4Csを活用し、GIA基準に準拠してダイヤモンドの鑑定を行っております。
例えば、ダイヤモンドの重量(Carat)を1.00ctと固定した場合、1.00ctのダイヤモンドには、残りの3Csで31,625通りのクラスに分けられ、31,625通りの美しさと価格が存在します。1.00ctのダイヤモンドでも3万円以下でご購入できるものから、300万円以上するものまであります。”1.00ct 3万円~”と表記した場合の3万円は、重量であるCaratを除いた残りの3Csの中では、品質があまりよくないものとなります。
0.24ctのダイヤモンドをご購入予定の場合、”0.24ct”と重量(Carat)だけをみて価格比較されるのではなく、残りの3つのC(カラー、クラリティ、カット)を設定し、鑑定機関と鑑定書の内容が同じものであれば価格比較をすることが可能であり、価格が低いものを探されることが賢明です。このような消費者保護の観点からも、GIAは4Csを設定することが必要でした。
ダイヤモンドの重さの単位で、1ctは、0.20グラムに相当します。
ダイヤモンドの色は、DからZまでアルファベット順に23段階に等級づけされ、無色透明であるDカラーに近づくほど希少性が高まり、高級とされます。
クラリティは、4つのCの中で、最も難しく、極めて重要な基準です。内包物(インクルージョン)と呼ばれる、ダイヤモンド内部に存在する不純物や、 ブレミッシュと呼ばれる、ダイヤモンド表面に存在するキズなどの位置・数・大きさ、性質・視認性により、11段階に等級づけされます。GIAで鑑定された FL(Flawless)は、世界的にも極めて希少とされ、一般的にはGIAで鑑定されたIF(Internally Flawless)が市場では最高品質とされます。
ダイヤモンド原石を最大限に輝かせるために、初めて人間の手が加えられるのが、カットです。 これは、大きく3つのセクション(プロポーション・シンメトリー・ポリッシュ)にわけられ、3つそれぞれが5段階に等級づけされます。
プロポーションとは、原石を輝かせるため数学的に導き出された、ダイヤモンド表面それぞれの比率。
シンメトリーとは、ダイヤモンドをカットした後の、対称性。
ポリッシュは、ダイヤモンドをカットした後、ダイヤモンドを磨いた時の仕上げの出来具合。
カットで最高品質は、プロポーション・シンメトリー・ポリッシュの3つすべてExcellent評価である、3EX(トリプルエクセレント) になります。
詳細はこちら0.20ct以上のダイヤモンドには、その品質保証のため、4Csなどを記した鑑定書が鑑定機関から発行されます。ダイヤモンドには、ブランドというものは一切ありません。 ダイヤモンドの4Csと,その鑑定書を発行したのはどの機関であるかというのが重要になります。 その為、鑑定機関とダイヤモンドの品質が同じであれば、どの場所でご購入いただいても、そのダイヤモンドの価値に違いはなく お値段に違いがあるだけになります。
例えば、ある機関ではClarityグレードをFLと鑑定されたのに、同じものを違う機関で鑑定されるとIFグレードに落ちる ということがあります。そのため、厳格な鑑定機関で鑑定されることが、もっとも重要になります。
世界で最も厳格で権威のある鑑定機関は、米国宝石学会(GIA: Gemological Institute of America)です。 Harry Winston, Cartier, Van Cleef&Arpels, GRAFF, BVLGARIなど世界の一流宝石商は、GIA鑑定書だけを 取扱います。