ダイヤモンドの重量は、キャラットと呼ばれる単位で表され、"ct"と略して表示されます。1.00ctは、0.2グラムに相当します。 ダイヤモンド重量は端数処理され、GIA鑑定では、小数点以下を第2位まで表示し(例:0.31ct)、日本の鑑定機関では第3位(例:0.314ct)まで表示します。
キャラット(ct)とカラット(Kt)の関係は紛らわしく、キャラットはダイヤモンドの重量を表すのに対し、カラットは金の純粋さ、純度を表します。
GIAのCarat Weightの計算方法は、小数点第4位を四捨五入した後、小数点第3位を八捨九入し、小数点第2位までの表記になります。
例1: 0.99850ctの場合、小数点第4位を四捨五入し0.999となり、次に小数点第3位を八捨九入するので、1.00ctとなります。
例2: 0.99549ctの場合、小数点第4位を四捨五入し0.998となり、次に小数点第3位を八捨九入するので、0.99ctとなります。
CGL(中央宝石研究所)とAGTジェムラボラトリーのCarat Weightの計算方法は、小数点第4位を四捨五入し、小数点第3位までの表記になります。
例1: 0.4576ctの場合、小数点第4位を四捨五入し、0.458ctとなります。
ダイヤモンド業界では、0.5ct・0.75ct・1.00ctをマジックサイズと呼んでいます。この理由は、 その3つそれぞれの大きさの前後では、ダイヤモンド価格に与える影響が大きく変わります。
たとえば、GIAのCarat Weight計算方法の例1でお伝えした0.99850ct。GIAの計算方法では、 1.00ctとなりますが、CGL/AGTジェムラボラトリーの計算方法では、0.999ctになります。
この2つの計算方法でCarat Weightの違いは僅か0.001ctです。しかしながら、 Color Grade:D, Clarity Grade: IF, Cutが3EX(トリプルエクセレント)と同じ等級で、Carat Weightが 0.999ctと1.00ctの価格の違いは、とても大きなものになります。
Carat Weightの違いが僅か0.001ctでも、マジックサイズの前後になると、ダイヤモンド価格にとても大きな違いを与えるため、特に マジックサイズ前後のダイヤモンドの購入を検討されるお客様においては、計算方法をご確認いただくことは大切です。