ジュエルフジマキで取り扱うすべてのダイヤモンド(カラーダイヤモンドも含む)には、ダイヤモンドに於いて世界で最も信頼のあるGIA(米国宝石学会)で発行された鑑定書を、色石(ダイヤモンド以外)には、色石に対して世界で最も信頼のあるGübelin・SSEF・AGL・GRS いずれかの鑑別書を基本的にはお付けいたしております (以下参照)。
独立した非営利団体であるGIAの鑑定は、完全に中立な立場からダイヤモンド鑑定がなされ、ダイヤモンドの品質と信頼性に関する世界基準として広く認められています。GIAは、世界基準として多くの鑑定機関でダイヤモンドの評価対象となる 4Cs(Carat Weight, Clarity, Color, Cut)を考案したことでも知られ、世界で最も権威のある鑑定・鑑別機関です。
GIAは、ホープダイアモンド(スミソニアン博物館所有)、テイラー・バートン、ミレニアムスター(De Beers所有)、インコンパラブル等、多くの伝説的なダイヤモンドの鑑定をしていることでも有名です。また、第一級のオークションハウスとして世界で有名なクリスティーズやサザビーズも、世界的に希少で有名なダイヤモンドを取り扱う際には、GIAに鑑定を依頼することでも知られています。
GIAで鑑定された全てのダイヤモンドには、その品質を保証するものとして鑑定書が添付され、ダイアモンド1つ1つに与えられた鑑定番号が、その信頼性と安全性を保つ為ダイヤモンドのガードル(下図:girdle)部分にレーザー刻印されています。
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しかしながら、国内では宝石に関してGIAが全てという風潮がございますが、世界的に色石(ダイヤモンド以外)に対してGIAに鑑別書を依頼することはございません(以下参照)。 GIAは、あくまでもダイヤモンド(カラーダイヤモンドを含む)においてのみ最も権威があるということになります。逆を言いますと、ダイヤモンドに関してGIA以外の鑑定・鑑別機関を利用することはございません。
Gübelinは, 1854年スイスの小さな都市ルツェルン(Lucerne)で時計店として歴史を始め、1920年代にはジュエリー事業を始めると同時に、1923年に初めて宝石研究機関(The Gübelin Gem Lab)を立ち上げます。その中で最も重要なのが、Eduard J. Gübelin(1931-2005)による功績です。彼はインクルージョンに関して膨大なデーターを残し、またそれによって宝石の産地を特定するという基礎を築き上げました。その為彼は、Father of the Origin Determination (産地証明の父)と呼ばれております。世界的にGübelinの鑑別書を依頼する際、ビッグ3においては、ルビーとサファイアのみでございます。エメラルドの鑑別書をGübelinに頼むことは、宝石に精通しているディーラーやコレクターは致しません。
Gübelinは、現在も家族経営の形態をとっており、ルツェルン・ニューヨーク・香港にオフィスを構えています。
SSEF(Schweizerische Stiftung fur Edelstein-Forschung; Swiss gemmologica Institute)は、スイスのバゼル(Basel)に1974年設立された宝石研究機関です。Gübelin同様、世界的に色石鑑別に関して評価が高く、希少なビッグ3の鑑別にはSSEFもよく利用され、サザビースやクリスティーズもSSEFの鑑別書をよく利用されます(下記リンク参照)。
AGL(American Gemological Laboratories, LLC)は, 1977年ニューヨークに設立された宝石研究機関です。特に希少なエメラルドの鑑別書をとる際には、必ずAGLに依頼をすることが世界基準となっております。
GRS(Gem Research Swiss Lab)は、1996年に設立されたスイスにある宝石研究機関です。上記3つ(Gübelin, SSEF, AGL)の研究機関よりオフィスの場所が多く、スイス・香港・タイ・ニューヨーク・スリランカにあります。信頼のおける色石の鑑別書をより手軽に取得できるのがGRSになります。
当店では、モゴックルビー/カシミールサファイア/コロンビア産ノンオイルエメラルドなどの中でも、希少性が高いctサイズの場合、2つ以上の鑑別機関より鑑別書をお取り致しております。
日本国内の宝石店では、色石に関してもGIAや国内の鑑定・鑑別機関を利用したり、また国内に間違った情報が蔓延している為、消費者の方も色石を購入の際、GIAのレポートがついていれば安心という判断をされる方が多いのが現状です。またそれとは違った情報を発信する当店は少数であり、また長崎にあるお店ですので、当店の情報をどうしても信用しがたいと思われる方も多いことだと思います。以下のリンク先をみて頂けると一目瞭然でございますが、最高級品質を扱われるオークションハウスで、色石の鑑別書は、必ずGübelin/SSEF/AGL/GRSであることがお分かり頂けると思います。恐らく国内の宝石店の多くがこれらの事実さえ知らないまま、彼らもGIAが全てと思われているところも問題ですが、高価な宝石をご購入の際は、今一度十分な情報を得られた上で、ご購入されるようお伝え申し上げます。
以下のリンク先をご覧頂けると、色石に関してはGIAではなく、Gübelin/SSEF/AGL/GRSの鑑別書を利用していることがご理解頂けると思います。