Mogok Ruby

モゴック産ルビー

ルビーの産地は、ビルマ(現ミャンマー)、パキスタン、タジキスタン、アフガニスタン、ベトナム、タイ、カンボジア、スリランカ、ケニア、タンザニア、モザンビーク、マダガスカル、そしてマラウイがございます。ビルマの国内においては、モゴックとモンシューの2つの地域で採掘されます。すべての産地の中で、特に希少性と高いプレミアムが付くのが、モゴック産のピジョンブラッドルビー(Pigeon’s Blood Ruby)です。その為、世界的に有名なジュエラーは、特別なジュエリーを作る際には、モゴックルビーを使用してきました。

モゴック産ルビー

モゴックは、ミャンマーの旧都ヤンゴンから650km程離れたとても山が多い、標高1,500mの場所に位置します。
通常5月中旬から10月中旬の雨季の時期には採掘作業が停止され、その他の時期に於いてもその希少性などから、ミャンマー政府によって採掘時期が停止されたりすることも多くあります。

モゴック ルビー産地

モゴックはルビーの産地として、歴史上に於いて最も重要な場所であり、その歴史は15世紀まで遡ります。現在のミャンマー第2の都市である マンダレー王国からモゴックに追い遣られた無法者や山賊がモゴックルビーを最初に発見したとされています。

モゴック産ルビー

モゴックは、ミャンマーの旧都ヤンゴンから650km程離れたとても山が多い、標高1,500mの場所に位置します。
通常5月中旬から10月中旬の雨季の時期には採掘作業が停止され、その他の時期に於いてもその希少性などから、ミャンマー政府によって採掘時期が停止されたりすることも多くあります。

モゴック ルビー産地

モゴックルビーがより世界的に知られるようになったのは、King of Ruby と呼ばれる U. Hmatによるモゴックルビーの発見後になります。

モゴックルビーの父
U.Hmat

U.Hmatは、Shan State(シャン州)のPinday(ピンダヤ)という小さな村からモゴックに移住してきた貧しい家庭で、1841年に産まれました。生活の糧として、彼はお菓子売りをしていました。ある日彼は、ある占星術師(今日でもミャンマーで行われている)に相談に行きました。占星術師は、将来の見通しを伝える前に、彼に料金をいくら支払ってくれるか尋ねたところ、U.Hmatは、1銭も持っていないと伝えました。気の毒に思った占星術師は、無料で診てあげると約束し、U.Hmatに”1週間以内に、あなたは大金持ちになります“と伝えました。その後実際に、彼は沢山のルビーを1週間以内に見つけ、モゴックで最もお金持ちで影響力のある1人となりました。地元では、U.Hmatは家にお米があるようにルビーを多く持っていると言われていました。

モゴック産ルビー

最初に発見されてから600年たった今、モゴック産ルビーは、現在でも取れるものの、その量は少なく、価格は高騰してきております。

モゴックルビーのClarity特徴は、密集したRutile SilkのCloudです。

モゴック産ルビー 原石
モゴックルビーの原石

今日多くルビーは、色を変化させる為に加熱処理されています。そのため、非加熱ルビーが、鑑別書でモゴック産・ピジョンブラッドと記載されている場合、とても希少な為、価格は通常の色の範囲(D to Z Color)のダイヤモンドより高くなります。

モゴックルビー、鑑別書
産地証明が、Burmaとだけではなく、Mogokと記されているのをご確認下さい

モゴック産ルビーの場合、価格が上昇しているのは、現在の所事実でございます。以下にSotheby’sやChrisite’sでの結果をご覧頂くと、明らかであります。しかしながら、必ず上昇し続けるという保証はございませんので、ご理解ください。

•9.98ct(2000年, US$3,300,000. US$101,010/ct, Sotheby’s Geneva)
•8.01ct(2005年, US$2,200,000. US$274,656/ct, Christie’s New York)
•8.62ct(2014年, US$8,568,621. US$994,040/ct, Sotheby’s Geneva)

モゴック産ルビー

モゴック産ルビーの場合、鑑別書にBurma(Myanmar)とだけ記載されているものではなく、産地がMogokと記載されている鑑別書をご提供させて頂きます。多くのお客様より、「Burma(Maynmar)とだけしか鑑別書に記されていませんが、モゴックから買付けてこられたルビーの為、モゴック産です」とご説明を受けたというお声を頂きますが、例えばスリランカで購入したサファイアだからスリランカ産とは限らず、Madagascar産であることが多いです。ルビーに関しても同様の事が言えまして、ビルマ産とだけの記載の場合、モンシュー産の可能性も大いにあり、ビルマ国内でも他の産地のルビーも卸業者がお売りしているのも常です。 モゴック産をご希望の場合は、鑑別書にしっかりとMogok産と記載されている商品をお買い求めされることをお勧めします。

モゴックルビー Gübelin モゴックルビー Gübelin
Gübelinの鑑別書の場合、追加レポートに産地の詳細が記されます。Mogokと明記されているのをご確認下さい。

Jewel Fujimakiの場合、色石の鑑別書として格式が高い、Gübelin Gem Lab, SSEF, GRSを主にお付けいたしております。 GIAの鑑別書がご希望の場合は、お申し付け頂けるとお取り致しますが、世界的に色石の鑑別書では、Gübelin・SSEF・GRS・AGLが信頼性が高く、GIAは弱いと考えられております。 Sotheby'sやChristie's でも、色石の場合はGübelinやSSEFの鑑別書が多く使用されています (参照1参照2参照3 )。

モゴック産ルビーClarity
モゴック産ルビーのClarity特徴の1つ: Iridescent Silk

色石の場合、Clarity特徴は処理の有無や産地証明の際とても重要になります。それぞれの産地に特有のClarity特徴があります。それを発見し、産地証明の父と言われているのが、Gübelin Gem Labの創始者である、E.J.Gübelinです。上記の画像は、モゴック産ルビーのClarity特徴の1つである、Iridescent Silk。Silkというのは、針(Needle)の様なClarityが密集している場合に使われる言葉で、NeedleやSilkというのは、他の産地でも見られるClarityですが、モゴック産の場合、「1つ1つのNeedleが60度に交わり、且つ横から強い光をあてた場合、顕微鏡で見ると虹色に光る」 という特徴があります。 

この他にもモゴック産ルビーのClarity特徴がございますが、ご興味があられる方はご連絡ください。

現在産地証明をする際、Clarity特徴だけでなく、特殊な機械を使って、石内部の構成物を詳しく調べ、産地特定の最終判断がなされます。

モゴック産ルビー
画像は全てJewel Fujimakiが取り扱いました,Natural・No heat・Pigeon's Blood・モゴックルビー

お探しのモゴックルビーがございましたら、ご連絡下さい。モゴック鉱床から直接お取り寄せいたしますので、小ぶりのものから、世界的に希少といわれるPigeon's Bloodの10ct up も可能でございます。

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